修羅場2
2002年9月20日会いに行く事は許されたものの、あたしの心はやはり不安感でいっぱいで。
声を聞かず(電話には出てくれなかった)、メールのみでのやり取りだったので、玄関で追い返されても文句は言えないとまで思った。
今から行く、というメールにも、ヤッて終わりだ、みたいなひどいことが返ってきた。
自業自得だと思った。
自分の最寄駅で電話をかけた。
電話に出た彼は予想に反して優しい声だった。
「何時ごろ着きそう?」
「家までの道はわかる?」
泣きそうになりながら、時間を伝えて、頷いて、切った。
チャイムを押して、玄関が開いた。
コンビニで買った差し入れを差し出した。なんと言っていいかわからなかったから。
「ありがとう」と言ってくれたので、あたしはようやく「おじゃまします」と言えた。
部屋に上がって、あたしはいつもどおり荷物を置いて、ベッドに腰掛けた。彼から1人分間を置いたところに。たわいのない会話をした。今何のテレビ見てたの。お茶飲む?そんな感じの。
不安で、目頭に涙がたまっていた。
彼は、そのどうでもいい質問にいつもどおり優しい声で答えた後、おいでと言った。
だきしめてくれた。
何も責めなかった。何もかもいつもどおりだった。
あたしは安心して、涙を忘れた。2日近く何も食べていなかったので、お腹が鳴った。彼が笑った。
「安心したらお腹減った」
「何も食べてなかったのか?」
頷くあたしの頭を何度も撫でた。
何もなかったようだった。
たとえそれが幻でもかまわなかった。
その夜、あたしは彼の寝顔をずっと見つめて、眠れなかった。ここにいていいんだろうか?と思って、せつなかった。何度も体を離した。
夜中、ふと目を覚ました彼が、夢心地のままあたしを探して、離れたところに座っているあたしを抱き寄せた。
彼が目を覚ますたびにあたしは起きて離れていたけれど、何度でもそうしてくれた。
声を聞かず(電話には出てくれなかった)、メールのみでのやり取りだったので、玄関で追い返されても文句は言えないとまで思った。
今から行く、というメールにも、ヤッて終わりだ、みたいなひどいことが返ってきた。
自業自得だと思った。
自分の最寄駅で電話をかけた。
電話に出た彼は予想に反して優しい声だった。
「何時ごろ着きそう?」
「家までの道はわかる?」
泣きそうになりながら、時間を伝えて、頷いて、切った。
チャイムを押して、玄関が開いた。
コンビニで買った差し入れを差し出した。なんと言っていいかわからなかったから。
「ありがとう」と言ってくれたので、あたしはようやく「おじゃまします」と言えた。
部屋に上がって、あたしはいつもどおり荷物を置いて、ベッドに腰掛けた。彼から1人分間を置いたところに。たわいのない会話をした。今何のテレビ見てたの。お茶飲む?そんな感じの。
不安で、目頭に涙がたまっていた。
彼は、そのどうでもいい質問にいつもどおり優しい声で答えた後、おいでと言った。
だきしめてくれた。
何も責めなかった。何もかもいつもどおりだった。
あたしは安心して、涙を忘れた。2日近く何も食べていなかったので、お腹が鳴った。彼が笑った。
「安心したらお腹減った」
「何も食べてなかったのか?」
頷くあたしの頭を何度も撫でた。
何もなかったようだった。
たとえそれが幻でもかまわなかった。
その夜、あたしは彼の寝顔をずっと見つめて、眠れなかった。ここにいていいんだろうか?と思って、せつなかった。何度も体を離した。
夜中、ふと目を覚ました彼が、夢心地のままあたしを探して、離れたところに座っているあたしを抱き寄せた。
彼が目を覚ますたびにあたしは起きて離れていたけれど、何度でもそうしてくれた。
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