修羅場1

2002年9月19日
それが起こったのは9月18日。
前述の日記に書いたが、15日に彼と久しぶりに会った。
次会えるのは果たしていつの日か。
そんなことを思っていた。
18日。メールをやり取りした。
普段連絡が全くとれない彼がメールをくれるというのは、まったくもってありえないことで、あたしはうれしかった。

彼に言わなければいけないことがあった。ここに書くのも恥ずかしいが…
あたしは彼の気持ちに自信がまるでなく、カラダだけ求められたものだと思っていた。だからある人に出会い、あたしに好きな人がいることを承知で付き合ってくれ、と言ってくれたその人に心が傾き、わずかの間付き合った。
でもあたしはやっぱり彼のことが好きだった。それはどうしようもない気持ちで。あたしはきちんとその気持ちを説明し、別れた。このことをどう彼に伝えようか。伝えない方がいいんだろうか。悩んだ。
そのうち、あたしはその人から病気をうつされたことを知った。責任もって治療しなければならない。そのためには全て告白しなければならない。覚悟を決めた。

実際のところ、彼は普段から連絡が取れないのはもちろんのこと、「縛る事はしたくない」「オレの他に好きな人がそのうちできる」というようなことをずっと言っていた。
だからあたしは彼の気持ちにまるで自信がなかった。
ただ体の関係を望んでいるんじゃないかと、ずっと思っていた。
だから、そのことを彼に打ち明け、「裏切られた!」と言われた時、あたしは後悔を感じるとともにうれしさを感じた。

てっきり「あ、そーだったんだ」「ふーん」ぐらいで流されると思われたその事実は、あたしの予想に反して彼の気持ちを深く傷つけた。
彼はこれまで、きちんとした区切りの言葉として、「付き合って」とは言ってくれていなかった。そのことが彼への不信感を募らせ、他の男に走ってしまった原因でもある。
ただ、最近話してくれたことだが、彼にはあたしに「付き合って」といえない深い事情があった。
それは前の彼女のことである。
彼のプライベートなのでここに書くことはしないが、ひどい裏切りをされていた。
それが女性への不信感となって、まだ心の整理もきちんとできていないと言っていた。

それでも好きになってくれた。
この話の少し前、元カノの話をし終わった後、「いつか、付き合ってと言いたい」と抱きしめられた。
でもそう言ってくれた時、とてもうれしかったのだけれど、あたしは心のどこかで、なんか都合がいいなあと思っていたのだ。
「いいよ、ずっと一緒にいよう。ずっと待ってるから」と返事をしたけれど。信じていなかったといってもいい。

でも彼を傷つけた。傷ついているところにまた深く切れ目を入れてしまった。彼はあたしの「かまわない、一緒にいよう」と言った言葉を、とても大切にしてくれていた。「その言葉を信じていたのに!うれしかったのに!」と彼に罵られ、絶縁宣言されても、あたしは食い下がった。必死だった。あたしがつけた傷はあたしじゃないと治せない。なぜかそう思い込み、何度もメールした。
セフレでいいからそばにおいて、とまで言った。何度も好きだと言った。
あたしの気持ちを全てぶつけた。

わかったもういいよ、ただのセフレって思うから!
と彼が折れた。
それでいい。それでもあたしは好きだから。ずっと好きだから。とあたしは答えた。

次の日、会いに行った。

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